皆様・・・赤ちゃんが生まれるのは妊娠何週目かご存知ですか?
実は平均、38週目です。
今回が38回目ということで、それにちなんで、このシリーズも今回を最終回にしたいと思います。
私は昭和28年生まれ。丁度テレビ放送開始の年です。私の年齢とテレビの年齢は同じなのです。子供の頃、私の家にはテレビはありませんでした。テレビが我が家に来たのが、小学校3年生の時。
以来・・・いや、その前からも、お金持ちの家でテレビを見ていましたが・・・ずっとテレビは私が友でした。
テレビという巨大マスメディアからは、多くのものを吸収させていただきました。
でも・・・いつも、心のどこかスキマ風を感じていました。その理由は・・・やはり、「テレビ様」は王様であり、私たちは下々の者・・・という「上から目線の一歩通行」から来る疎外感は常にあったということです。そう。テレビが番組を作る過程・・・そしてテレビ関係者が何を言っても、私たちはほぼ無抵抗なのです。強いて言えば、テレビを消して視聴率を下げるくらいが抵抗ですが、でもそれは、あまりに小さな抵抗と言えるでしょう。
『受身の快楽』という言葉があります。そうなのです。テレビを見る快楽はいつも受身なのでした。
1980年代・・・その受身を、すこしだけ変えてくれたものが登場しました。ビデオです。ビデオは好きな時間に番組を、好きな時間に見る自由を与えてくれました・・・しかし、それでも、まだ私たちの心にはスキマ風が吹きつづけました。依然としてテレビを作っているのは、テレビ関係者なのです。
私の場合、そんなスキマ風に耐え切れなくなり、40代の一時期、テレビをほとんど全く見ないということを、自分に課しました。そのとき思ったのは、「別にテレビを見なくても生きてゆける」ということでした。
スキマ風をなくす方法・・・そう。通信の理想は、やはり「双方向性」ですね。それは誰も否定できない真理でしょう。
現在、私たちは、いろいろな通信手段によって、理想的な「双方向性」の快楽を得ることができるようになりました。インターネット、電子メール、携帯、ファックスなどなど・・・
これらの利用者全員が、その快楽を最大限に感じ取っていることでしょう。
かくして・・・子供の頃は巨大な怪物で、通信快楽の80%くらいを占めていたテレビは、今や、私たちの心の中では、30%くらいの占有率になってしまったのではないでしょうか?
しかし、依然として、テレビはオピニオンリーダーなのであり、最大の情報発信基地です。また流行の最先端にも位置しています。
・・・そんな時代の最中・・・あるいは過渡期にいる私にとって、今回じっくりとテレビの今昔を振り返ってみたことは有意義なものでした。
長い間、読んでいただき、ありがとうございました。
地デジ時代を迎えると、テレビも必ずや「双方向性」に進んでいくことでしょう。そのとき、良き再生をして欲しいものだと、心より思っております。
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