鳥越俊太郎さんを弁護させていただきます・・・
このごろ、鳥越俊太郎さんの発言が非難されております。どんな発言かと申しますと、大阪でひき逃げ事件を起こしたホストを鳥越俊太郎さんが「悪人ではない」と言ったというものです。私は実際にこの発言を聞いておりません。でも昔の事件を思い出し、『ああ、なるほどな』と思いました。
実は、ほぼ20年も前のことです。鳥越俊太郎さんは「類似事件」を取材しているのです。番組はテレビ朝日の『ザ・スクープ』です(当時は土曜日の夕方にやっておりました)。内容は確か東京江戸川区で起きた事件で、そのときはダンプの運転手が横断歩道を歩いていた主婦を轢いてしまい、そのまま逃走したというものでした。この江戸川区の事件は、番組によるいろいろな検証の結果、「ダンプの方から、主婦を見るのは死角があって無理だ」ということが初めてわかりました。また容疑者の日常生活を取材しても、悪い材料は出てきませんでした。そこで鳥越俊太郎さんは、あらゆるマスコミがこのダンプの運転手を悪魔のように扱う中で、ただ御一人、「人間誰しも、同じような情況になると、逃げることを考えるかもしれない」という発言をなされ、私もそうかもしれないと思いました。その後、大型トラックやバスは、なるだけ死角が起きないような設計になっております。その他、ダイオキシンの問題を取り上げたのも鳥越俊太郎さんが最初であり、彼のおかげで、私たちは汚い空気を吸わずに済んだのでした。その他、桶川市のストーカー事件でも、鳥越俊太郎さんがのご努力により、ご遺族の方々が初めて救われたのでした。警察は自らの非難を避けるために、このお嬢さんを虚偽に「ふしだらな娘」として扱ったのでした。
その他、鳥越俊太郎さんだけが独自の眼で扱った事件は多数あり、私は鳥越さんは本物のジャーナリストではないかと思っておりました。鳥越さんは権力にも屈せず、また付和雷同もせず、さらにはマイナーな事件を扱う度量もあるのです。ですから、今回の発言も、『ははあ、鳥越俊太郎さんは、あの江戸川区の事件を思い出されたのだな』と思ったわけでございました。つまり鳥越俊太郎さんは、あくまでも一般論として、「ひき逃げ犯を悪人呼ばわりするのはいけない」とおっしゃったのだと思うのですが・・・もしそうだとすれば、そのお気持ちがすごくわかります。
でも若い方や江戸川の事件を知らない方は、今回の件で、鳥越俊太郎さんを非難したくなるでしょう。その気持ちもわかります。でも、若い方に申し上げたいですね!ジャーナリストは過去の事件を思い出すものだということ!・・・このことをお忘れになりませんように!
今回大阪のホストは、残念ながら、江戸川の運転手のケースとは違うようでございますね。
鳥越さん・・・これからも、今までと同じように、独自の視点で、悪をどんどん暴き出してくださいませ。朱に交わって、すぐに朱に染まるようではいけません。そんなジャーナリストを私たちは決して必要といたさないでありましょう。
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