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2008年11月25日 (火)

辻政信氏のこと、再度

前々回、私は辻政信氏のことを「ダメ参謀」と書きました。辻政信氏のご親戚や郷土の方々は、大変不快な思いをなされることでしょう。ただし、これは私の意見というよりも、戦史を調べると、そのように書いている戦史研究家が非常に多いということであります。ですから私も当時に生きていれば、別な意見を持つかもしれません。あるいは「立派な人」という意見になるかもしれません。ただ確かなことは、辻政信氏は独断的な押しの強い作戦参謀でございまして、強力に自分の意見を実現しようと試みた方のようでございます。また、あくまでも結果論ですが、マレー作戦を除いて、ほとんどの作戦は失敗しております。しかし失敗しても失敗しても、それでも終戦に至るまで参謀として作戦を立てております。そして失敗を繰り返します。ですから、是非はともかく、「ダメ参謀」という結論を出す戦史研究家が多いのも肯じざるをえません(なお戦後、辻氏は「雲隠れ」をします。連合軍の指弾を避けるためです。そしてほとぼりが冷めた頃、現れて、国会議員になります(この辺のところは、ある意味で、「あっぱれ」とも言いたくなります)。その後、東南アジアの旅行中、行方不明となり、その後姿を見せることなく、いまだにその真相はわかりません。現在、辻氏の故郷には銅像が建っているそうでございます)。

辻氏を通じて、私が問題提起をしたかった理由は、ひとえに日本のためです。つまり辻政信氏や麻生さん、安倍さん、福田さんなど、失敗した(しつつある)と言われる指導者をなぜ、かくも次々と日本は生み出すのか?・・・しかも、これらの総理は、国会議員、自民党県連、国民も含めて・・・ほとんど皆が賛成した結果、生まれた総理なのです。

本日(11月25日)のテレビ朝日で、デーブ・スペクターさんが、私と全くことをおっしゃっておりました。つまり「優秀な指導者を、たとえ若くても、どんどん選ぶシステムが、日本には必要だ」ということです。もちろん、若くなくても、優秀な人はいるでしょう。でも、日本の場合は、権力闘争(や経済力や閨閥や郷土閥や後ろ盾など)で指導者を選びます。ですから、「誠意がある人は、金がない」「実力のある人は閨閥がない」「若い人は、後ろ盾がない」などということになり、結局は「真に日本を憂う指導者」は生まれず、逆にダメ指導者(人間としてはいい人なのですが)がどんどん生まれ、陰では『人気のない実力者』が糸を引いて、金儲けや自分の権力の維持に、奔走している(あるいはニヤついている)・・・という構図も十分にあるのでしょう・・・もちろん、この悪の構図は「ダメ指導者」が生まれるメカニズムのほんの一部ですが、とにかく、このようなことをやっていたんじゃ、日本は本当に滅ぶかもしれませんね。いや毎年3万人以上の方々が自殺なさっておられるのですから、すでに滅んでいると言ってもいいのかもしれません。実に哀しいことでございます。

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