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2009年5月24日 (日)

テレビ今昔物語⑫

一昨日でしたか・・・中央大学教授殺害事件、工学部出身の容疑者が逮捕されました。

それから、しばらく前に、コンピューターのプログラマーの女性殺害事件もありましたね。

それから、厚生省の元事務次官殺害事件。容疑者は国立大学の理工学部中退でした。

秋葉原事件。あの事件も、容疑者は理系の人(自動車関係の短期大学出身)でしたね。

そしてオウム真理教事件・・・この実行者たちも同じでした。彼らは優秀な大学院の理系(化学系学科や医学部など)の学生であり、そのうち何人かが逮捕され死刑判決を受けております。

・・・このような事件を耳にする度に、私は思います。『学生は大学の理工学部で、物事の法則とか原理を学ぶ。それはいいけれど、それらの法則を動かすには、健全な動機が必要だ。たとえて言えば、正しい人間愛が存在していなければならない。そうでないと、とんでもないことになる。一つの発見は、社会破滅にもつながるだろう』と。私は理系で学んだので、そういうことはとてもよくわかるのです。そして上記した人々は、そういう人間愛が欠けていた・・・そういう例なのでございましょう。

しかも人間愛と言っても、「個人の善意」じゃダメなんですね。なぜかと言うと、「個人の善意」で「素晴らしい機械」の発明をしても、社会が悪ければダメ。それは殺人兵器として使われることでしょう。ライト兄弟がそうでしたね。ライト兄弟は「飛行機を作れば、世界平和が訪れる」と考えました。なぜなら「戦争とは、民族や国家間の主として文化的価値観の齟齬や誤解によって起こる。飛行機により、互いが理解し合えば、誤解は解消され、真の平和が訪れるはずだ」・・・しかしライト兄弟の思惑は逆でした。ご存知のように、飛行機により、戦争は悲惨なものになり、原爆だって落とされたわけです。

悲しいことに、現在の大学では、人間的な教育はほとんどなされていません。

特に理系の学部は完全な知育偏重であり、詰め込み教育の世界と言っていいでしょう。これじゃ、冒頭で述べたような事件がこれからも起こったとしても、何ら不思議ではございません。

私は工学部で、友人などに人生論などをしようとしました。しかし友人たちは、そんな私を全く相手にしませんでした。そんなことより、大学院の試験に受かることや、自分の属しているクラブのこと、合コンのこと、そして就職のこと・・・そういうことで、頭がいっぱいでした。教授、助教授、助手たちも、同じでした。彼らは人生論の全く似合わない人たちでした・・・・かくして学生時代の私の心は、いつも満たされませんでした。

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